スリング・ブレイド
カレーが好きだ。
インドやネパールに行く知人に頼んでスパイスを買ってきてもらって家で調合しては「きかぬ、きかぬのだトキ!」等といいながら、美味しかったカレーの味を再現すべくせっせと作るほどには好きだ。もちろん再現などできはしないのだが、味を思い返しながら作るという作業は非常に楽しい。
が、ときどき、「これは絶対に、今世で再現を試みるのは無理があるな・・」というカレーに出会う。コロンビア8もそれしかり。
初めての訪問のため、まずはスタンダードな「キーマカレー」(850円也)から。
なんつーか、澄み切ってる。何をどうやったらそう澄み切るのか。そしてそこに広がるのは究極に高まったスパイスの小宇宙(コスモと読んでしまったあなたはハイ、同世代)。
揚げとうがらしをかじりながら、ときにピクルスをはさみながら、澄んだ小宇宙に混乱を巻き起こしながら食べ進むことしばし。ふいに現れるレーズンの甘み、すっぱいインゲンの食感を楽しみながらそのまま涅槃まっしぐら。辛すぎないけど、汗がでる。セットのグレープフルーツの酸味と、カレーの絶妙な間合い。
ノーチェックすぎた自分に震えました。またいく。すぐいく。
Columbia8 阿波座店 (カレーライス / 阿波座駅、西大橋駅、西長堀駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5